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2005/02/03                 
「セーターになりたかった毛糸玉」
 とってもほのぼのとした、可愛い本を見つけたので
ご紹介したい。

「犬の生活」などでおなじみの津田直美さん作
「セーターになりたかった毛糸玉」

毛糸屋さんで買われた10ヶの赤い毛糸玉のうち、1個だけセーターにならないで、残ってしまった
毛糸玉の運命を
チョッピリせつなく描いたほのぼのタッチの絵本である。
「毛糸と生まれたからには、いちどはセーターになってみたい」
こんな大志を抱く毛糸の気持ちを語ることから、この物語は始まってゆく。

その毛糸玉は、セーターになれると思っていたのに、一人だけ取り残されて箱に入れられた。
次の日、さっそく取り出してもらえたので、人形のセーターにでもなれるのだと思い喜んでいたら
手袋にされ、嘆く毎日だったけれど、持ち主の子供と暮らすうちに、自分の運命を幸せだと思うようになる。それなのに・・・・
といった、展開で、なかなか波乱万丈の毛糸玉の人生を、ハラハラさせられるような、上手なテクニックで描いている。大望を抱きつつも、自分で自分の運命を切り開けない、毛糸玉の受身の
人生。あんなになって、こんなになって、望みを捨てたとき、果たしてこの子はどうなったのか?・・・・
運命が展開するたびに変わってゆく毛糸玉の心の動きを巧みに捉え、擬人化させたところに
この絵本のおもしろさはある。読後は、ほのぼの。水戸の黄門様を見終わったときの心境である・・・
私の毎日の仕事にも通じる精神が、最後の方で描かれており、個人的には結構楽しめた。
また、本をお譲り頂いた方とのささやかな交流もあり、思いがけない収穫の一冊となった。
もし、ご興味をもたれた方は、ぜひぜひご一読を・・・
 


   
   
   
   
     
       
   
   
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